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2年理系オナークラス 海洋生物実習

7月21日(日)~22日(月)の1泊2日で海洋生物実習にいってきました。

神奈川県の観音崎自然博物館で「ウミホタルの採取・発光実験」と「磯の生物の採集・観察・分類」をおこないました。

 

ウミホタルの実習では、レバーをエサにしてウミホタルの採集をおこない、指で刺激を与えることで発光させました。きれいに青白く光るウミホタルですが、なぜ発光するのかは未だよくわかっていないようです。また、ウミホタルは昆虫のホタルやホタルイカとは違い、ウミホタル自体は発光しません。体内に持っているルシフェリンとルシフェラーゼを上唇腺からそれぞれ吐き出し、海水中の酸素と反応させることで発光します。

また、満月だったこともあり、海に浮かぶ幻想的な満月も見ることができました。

磯での実習では、海の生物たちの生態を生で感じることができました。じっくり磯を観察すると、貝類やオコゼ、ウミウシなど小さな空間にも多様な生物が生きていることを発見できます。耳を澄ますとカニの甲羅が岩とすれる音や口の開閉の音が聞こえます。

海なし県民の我々にとって、こんなにも磯でゆっくりと生物に向き合う時間はとても貴重な体験でした。

採集した生物たちは博物館で詳細な分類と観察をおこないました。生物の同定は細かな特徴を見ないとわからないこと、地球温暖化の影響で生物たちの住処が大きく変化していること、いずれは人間の生活にもその影響が響いてくることを学び、生物多様性と地球環境について見つめ直すきっかけとなりました。