1年7組、2年5組、6組、7組の生徒を対象に「一斉出前授業」を行いました。理系の最先端の研究を知り、進路選択の一助にすることを目的とした活動となります。7つの大学から講師をお招きし、生徒が選択した1つの講義を受講する形で各専門分野に関する研究を学ばせて頂きました。

1. 「光で探る原子や分子のミクロな世界」 北里大学 石川春樹先生
前半は、偏向フィルムを用いた実演実験を交えて普段見ることができない原子と光の関係を体験し、後半は、エネルギー変化と原子や分子の構造について大学での最先端の研究を学ばせて頂きました。原子や分子は非常に小さく、目で見ることはできませんが、光を用いることで、化学反応の途中でどのように分子の構造が変化していくか知ることができる貴重な体験となりました。



2. 「火山灰のわんがけ分析による火山ガラス観察」立正大学 下岡順直先生
前半は、烏川の赤石や前橋の岩神の飛石など、火山噴出物の調査や火砕流などの災害について学ばせて頂きました。後半の実習では、実際に火山灰を洗浄し、顕微鏡を使って火山ガラスの観察やスケッチを行いました。これらの学習や体験を通じ、火山災害の恐ろしさを再認識するとともに、火山との共生について深く実感することができる講義となりました。



3. 「雷の発生メカニズムと避雷方法」群馬大学:岩崎博之先生
一般的な避雷方法(音を聞いたらすぐ逃げる、とがったものの近くは危ない、車の中は安全)について、その理由を学びながら、「今ある知識を使って自分の言葉で説明できる」ことを目標に活動を行いました。
また、雷の語源や万葉集との関連などの文化的な側面や、雷が発生するメカニズムについても学びました。雷放電と同様の現象である静電気をセーターで観察する方法も紹介されました。
「知識のつながり」や「自分の言葉で説明できる」をキーワードに、身近な現象について理解を深めることのできる講座となりました。



4. 「磁石なんでも講座」足利大学:横山和哉先生
現代物理の柱の一つである物性物理学に注目し、その中の磁性体と超伝導について学びました。最初に磁石を通して磁気の世界を体験し、続いて磁石と紙コップを材料としてスピーカーを製作しました。製作後はiPadなどを利用して音を聞きました。続いてリニア新幹線の原理を講義いただき、最後に超伝導現象を実演していただきました。日常とは違った、低温物理の世界を体験できた講座となりました。



5. 「ゲノムを知る、エピゲノムを考える」群馬大学:稲垣毅先生
前半は、エピゲノムの導入からゲノムとは何か、転写翻訳の流れを解説して頂き、後半は、先生が行っている最新の研究の話と、エピゲノム調節の立体モデルを使った説明をして頂きました。また、日本の研究を取り巻く環境、研究者として生きていくことの心構えについても詳細に語って頂き、生徒にとって貴重な現場の声を聴くことができる講義となりました。



6. 「未来の医療人へのメッセージ」群馬県民健康科学大学:津野隼人先生
前半は、医療に関わる職種の紹介をしていただきました。特に専門である放射線治療について丁寧に教えて頂きました。後半は、レクリエーション(ジェスチャーや会話を制限された状態と、制限なしの状態でバースデーチェーンやペーパータワーを作成)を通して医療におけるコミュニケーションの重要性を体験することができました。生徒は最初は緊張していた様子でしたが、津野先生が軽妙なトークを展開して頂いたこともあり、後半は非常に盛り上がる講義となりました。



7. 「人の混雑、滞留から建築について考えてみよう」日本工業大学:木下芳郎先生
最初は、建築分野の学問や仕事、日本工業大学の建築学科では、多くの分野がかかわっており、理系でも文系でも活躍できる内容が扱われているということを説明して頂きました。中盤から、木下教授が行っている建築計画の話であり、日常の生活の中で建築計画の視点から考えられていることの講義でした。また、建築とは、日常の理想を形にする学問・仕事ということを話してくださり、実際に大学で行っている実験・イベントの企画などの紹介を交えて、建築学に関する幅広い講義をして頂きました。


