オナークラスとは

《文系・理系オナークラス》

 本校では、平成25年度より各学年の普通コースに、文系・理系オナークラスを1クラスずつ設置し、大学や研究所等との連携を通して、 基礎的汎用的な能力を身に付けることを目的として活動しています。

《目的》

  1. 自主的・主体的な活動を促すことで興味関心を高め、学習意欲や進路意識の向上を図ります。
  2. 企業や研究所等との連携を深めることで、生徒の積極的な社会参画の姿勢を育てます。
  3. 報告書の作成や発表会を行うことにより、思考力、判断力、表現力を身に付けます。

《オナープログラムとは》

 通常授業の他に「オナープログラム」を実施します。
 1年生~3年生の普通コースの生徒のうち、自然科学(科学技術)、社会科学などの学問分野に興味を持った生徒を対象として、通常履修するカリキュラムの上に体験学習を中心とした プログラムを学ぶクラスが「オナークラス」です。(文系・理系各1クラス設定)
 大学との連携事業や企業・社会施設での研修など、キャリア教育を重視しながら大学・社会人になっても必要な基本的・汎用的な能力を育成します。
 なお、新たな学年になると、再度オナークラスの希望者を募集します。

文系オナークラス

文系オナープログラム(計画の概要)

[1学年]

5月-9月 イングリッシュセミナー(全3回)                   
9月 市内企業経営者による講話等(全3回)  
9月-11月 市内企業見学(3カ所)  
12月 イングリッシュセミナーアドバンスト  
3月 TSUBASAプロジェクト成果発表会  

 

[2年]

4月-12月 高大コラボゼミ(全12回)                      
6月 東証アローズ見学  
9月 コラボゼミ中間報告会  
1月 2年文理オナー活動成果発表会  
3月 TSUBASAプロジェクト成果発表会  

 

[3年]

4月-8月 高大コラボゼミ(全9回)                    
7月 企業訪問(コラボゼミ)  
8月 3年文理オナー活動成果発表会  

 

理系オナークラス

理系オナープログラムの概要

[1学年]

5月ー11月 風力実習(全2回)                           
8月 ロボット実習(希望者)  
6月 尾瀬実習事前学習  
7月 尾瀬実習  
12月  天文台実習  
12月 一斉出前授業  
3月 TSUBASAプロジェクト成果発表会  

 

 [2学年]

  7月   海洋生物実習                                  
7月 化学PBL実習  
8月 ロボット実習(希望者)    
9月 探究中間報告会  
12月 一斉出前授業  
1月 2年文理オナー活動成果発表会   
3月 TSUBASAプロジェクト成果発表会  

 

 [3学年]

 

4月-7月 データサイエンス講座(全9回)  
7月 つくば研修
8月 3年文理オナー活動成果発表会  

 

ブログ

オナークラス ブログ

2年文系オナークラス 東証アローズ見学、第4回高大コラボゼミ

6月30日(月)

東証アローズ見学に行ってきました。

見学ツアー中、ちょうど上場セレモニーの真っ最中で、生でセレモニーの様子を見学することができました。

上場の鐘の音も聴くことができました。

また、株式の取引が立会場で実際に行われていた頃の様子の映像を見たり、

そのとき使われていた手サインを教えていただいたりしました。

ツアーの後は、「会社の見方・調べ方」について、職員の方から講義をいただきました。

日経STOCKリーグのレポート作成に向け、

また、将来自分が就職する際の会社の見方について、大変参考になりました。

 

  

東証アローズ見学後は、群馬にとんぼ返りし、高崎経済大学にて、第4回コラボゼミを実施しました。

見学して学んだことを早速共有し、「良い企業とは何か?」各班が考えたことを発表し合いました。

2年文系オナークラス 第3回高大コラボゼミ

5月26日(月)

高崎経済大学にて,第3回高大コラボゼミが行われました。

各自が研究テーマ案を持ち寄り,班ごとに共有しました。

その後は,それぞれのテーマ案について,更に調べを進めたり,課題を話し合ったり,

阿部教授から提示された研究の「意義」と「実行可能性」の2軸を指標に,

各テーマ案を評価したりと,各班熱心に議論を行いました。

2年文系オナークラス 第2回高大コラボゼミ

5月12日(月)

高崎経済大学にて,第2回高大コラボゼミが行われました。

今回は,日経STOCKリーグの過年度の入賞レポートについて,各班の分析結果を発表しました。

前回から短い期間でしたが,生徒達は時間を見つけて丁寧に分析してきていたようで,

阿部教授の鋭いご指摘にも臆することなく,堂々と発表していました。

今後はいよいよ,自分達の研究テーマを探っていきます。

 

2年文系オナークラス 第1回高大コラボゼミ

4月28日(月)

第1回高大コラボゼミが行われました。

高崎経済大学にて,阿部教授にご指導いただきました。

日経STOCKリーグ出場に向け,今年度の見通しを立て,阿部教授から提示されたレポート作成のポイントを踏まえながら,班ごとに過年度の入賞レポートの分析を始めました。

TSUBASAプロジェクト成果発表会

 3月14日、TSUBASAプロジェクトにおける「文系オナープログラム」「理系オナープログラム」「総合的な探究の時間」「国際理解教育」の4つの取り組みについて、高崎経済大学教授 矢野修一先生、企業担当者様のご臨席のもと、また本校保護者様、来年度本校入学予定の中学生と保護者の皆様にもご参加いただき、今年度の発表会を行いました。皆様にはご多用の中ご臨席、ご参加いただき大変ありがとうございました。

☆「TSUBASAプロジェクトおよび文系オナープログラム事業説明」(2年文系オナークラス)

☆「1年文系オナー活動について」(1年文系オナークラス)

☆「2年文系オナー活動について」(2年文系オナークラス)

☆「理系オナープログラム事業説明」(2年理系オナークラス)

☆「1年理系オナー活動について」(1年理系オナークラス)

☆「探究活動 紙飛行機をより遠くへ飛ばすためには」(2年理系オナークラス)

☆「探究活動 自転車と物理」(2年理系オナークラス)

☆「総合的な探究の時間」(1年・2年)

☆「国際理解教育」

☆指導講評(高崎経済大学教授 矢野修一先生)

1年理系オナークラス 天文台実習

1月31日(金)と2月1日(土)に県立ぐんま天文台に訪問し、天文台実習を行いました。

1日目は、館内の施設を回りながら口径が150cmと65cmの大型望遠鏡を見学したり、太陽に関するお話をお聞きしました。また、西原英治博士に太陽系外惑星の探査に関する歴史を説明していただき、観測技術の変遷について学びました。

 

高山温泉プラザで夕食と入浴を終えた後は、実習のメインである夜間観望です。雪が舞っていたため、残念ながら大型望遠鏡を使った観測はできませんでした。代わりに三脚の付いた小型の望遠鏡を火星、木星、金星、オリオン大星雲に合わせていただきました。実習の後半では、室内に戻って簡易分光器を作り、光のスペクトルを見ました。蛍光灯の白い光を分光器を通して見てみると、虹の7色に分かれて帯状になっていました。そのほか、白熱灯やナトリウムランプと蛍光灯の見え方を比較して、どのような違いがあるか実験をしました。当初の予定通りとはいきませんでしたが、素敵なプログラムを用意してくれた天文台の人に感謝です。

 

2日目は天気にも恵まれ、午前中に星の観測をしました。口径15cmの屈折望遠鏡と口径30cmの反射望遠鏡で、こと座のベガを観測しました。また、ベガは他の星の色や、明るさを測定するための基準になっているという話を聞きました。青空の中でもしっかりと観測できた白色の光は、生徒たちにも大変印象に残ったと思います。その後は、館内の展示物や施設を自由に見学しました。1日目は曇っていて見ることができなかった、太陽モニターを見たり、館内を巡ってクイズラリーを楽しんでいました。

 

この2日間で、大変貴重な体験をさせていただきました。実習を受け入れてくださったぐんま天文台や北毛青少年自然の家に感謝をして、この経験を今後の進路やオナー活動につなげていけたらと思います。

 

令和6年度 2年文理オナークラス成果発表会

令和7年1月23日(木)に高崎市市民活動センター・ソシアスにて標記発表会を開催しました。

文系オナークラスは、高崎経済大学経済学部阿部教授とそのゼミ生と協働し「高大コラボゼミ」に取り組みました。

「高大コラボゼミ」とは

高経大経済学部の阿部圭司教授指導の下、4月から12月まで12回程度(1回90分)、2年文系オナークラス37名が8班に分かれて阿部ゼミの大学生とともに課題研究に取り組みました。その課題研究が「日経STOCKリーグ」へのチームでの参加です。「日経STOCKリーグ」では、ポートフォリオの構築やレポート作成を行いました。これらの作成過程において、様々な社会問題や企業の経営戦略を調べたり、調べた情報をもとに自分の意見を主張したり、相手の意見に耳を傾けたりすることで、「高崎市と世界をつなぐ」グローバル人材として必要な能力を鍛えています。今回はその取組をまとめ、発表しました。

 

1班:「新時代の常識へ キャッシュレス決済」

2班:「COME BACK 和食 ~和食を再び日本の家庭に~」

3班:「水産業再生イニシアティブ」

4班:「加工食品の安全と健康」

5班:「不登校児童・生徒に学びの機会を」

6班:「アレルギーなんて関係ない!!」                

7班:「海賊版を止めるために」

8班:「いっぱいつくろう笑顔と未来 ~大量生産大量消費社会を解決へ」

 

理系オナークラスでは、理科学的な視点を重視した探究活動に取り組んできました。

テーマ設定では、身近にある様々な現象に対して「なぜ?」という意識を持ち、複数挙げられた候補の中から1つのテーマを設定しました。テーマ設定後は、①予備調査、②予想仮説、③実験、④考察を1つのサイクルとし、①~④の活動を繰り返すことで、科学的な探究活動を深めていきました。中間報告会では、群馬大学准教授の佐藤綾先生にご指導いただき、仮説の修正や、実験方法の精査をしました。様々な課題と向き合いつつ、一年間の探究活動を8班がそれぞれまとめ、その成果を発表しました。

 

1班:「きもちよく寝たい」

2班:「植物は水以外の液体でも育つのか」

3班:「紙飛行機をより遠くに飛ばすには」

4班:「カビを防ぐ環境」

5班:「重さに強い構造を作る」

6班:「紙で食材を切る」

7班:「自転車と物理」

8班:「音質の良い糸電話を作りたい」

 

当日は保護者の皆様も多数参観していただき、「忙しい毎日の中でこんな難しい事をしていたのかととてもびっくりしました。高校生でなかなか経験できることではないのでとてもいい発表会だと感じました。質問をする生徒はしっかり聞いた上で質問を、答える生徒は内容を把握し何が来てもいいようにちゃんと調べている事、本当に素晴らしかったです。」「時間をかけて色々研究していたことに感心しました。勉強だけでなく、良い経験になると思いました。発表も何度も練習した様子が伺えました。お疲れさまでした。」「質疑応答に多く手が挙がって活発で良いと思いました。普段見られない様子が見られて良かったです。」など、多くの感想とエールをいただきました。ありがとうございました。

 

1年理系オナークラス 第4回風力実習

12月24日(火)足利大学准教授 飯野 光政様をお迎えして、最後の風力実習の講義をしていただきました。

前半は前回のアンケートを振り返り、生徒の質問や意見について深く掘り下げていただいたり、実際に屋上で風力を計測し夏と冬の風に強さを比較したりしました。

後半は風力発電が社会実装される歴史についてのお話をしていただきました。はじめは小さい風力発電から始まり、国の補助によって徐々に拡大していったこと、また、風力発電に限らず新しい技術の研究は国が後押しをしているということを伝えてくれました。

この後は、成果発表会に向けてまとめていきます。

令和6年度 イングリッシュセミナーアドバンスト

1年         文系オナークラス

「イングリッシュセミナーアドバンスト」                    

 街がクリスマスで賑わっている12月25日、1年文系オナークラスにおいて

イングリッシュセミナーアドバンストが行われました。

 高崎市内の学校でALTとして活躍されている先生方をお呼びして、2時間の楽しいコミュニケーションタイムを過ごしました。1対1の会話方式でしたが、群馬県立女子大学で行ったイングリッシュセミナーの成果が大いに発揮された時間になりました。

 また、数年前まで本校においてALTでお世話になった先生も来校してくださるなどサプライズもあり、大いに盛り上がりを見せました。

 ALTの方々は、来校時にサンタクロースやトナカイのカチューシャ等のコスチュームにも気を配ってくださり、イングリッシュタイムに色を添えてくださいました。

  

理系オナークラス 一斉出前授業

12月19日に「一斉出前授業」を行いました。

理系の最先端の研究の一端に触れ、興味を広げたり、進路選択の一助にしたりすることを目的とした活動です。今回は、8つの大学等の先生方の講座から、選択した一つの講義で学びました。

1.         「河川・海岸の防災と環境保全」群馬大学:鵜崎先生

群馬大学理工学部物質環境類の内容を、自分の学生時代の体験をふまえて説明していただきました。そして、能登や九州で発生した災害を水理学の視点で学ぶことができました。

 

2.         「磁石なんでも講座」足利大学:横山先生

 身近にある磁石を使って実習・工作をすることを通し、磁性体について学びました。磁石と紙コップを利用し、スピーカーを作りました。iPadなどを利用してよく音が聞こえることを確かめました。続いてリニア新幹線の原理を講義いただき、最後に超伝導現象を実演していただきました。普段見ることができない世界を肌で感じる授業でした。

 

 

3.         「人類の生活を豊かにする品種改良」カネコ種苗(株):西本先生

 生物分野として植物の品種改良(育種)について、種苗メーカーの第一線で活躍する開発者を招き、その有用性と手法について実際に燕麦の交配実験を通して学びました。

 

 

 

4.         「理学療法士ってどんな職業?」群馬パース大学:岡崎先生

 理学療法士の仕事内容や求められる能力、身につけておきたい力などについてお話をいただきました。また、「運動学」の体験として「椅子から立ち上がる」という動作をテーマに、日常生活の基本動作を物理的に理解することができました。物理の知識が活用されていることが実感でき、進路意識の向上につながる貴重な機会でした。

 

 

5.         「モノづくりの生産現場と品質」三条市立大学:野口先生

 モノづくりの生産現場と品質をテーマに、工学と経営学の両側面から、消費者へより良い商品を提供する方法について学びました。

 

 

6.         「高校数学で学ぶロボット工学」成蹊大学:柴田先生

 高校数学とロボット工学をテーマに講義をしていただきました。前半は、世界最先端の技術によってどのようなロボットが製作されているのか、動画を交えて紹介していただきました。後半では高校の数学Ⅱで学ぶ三角関数を用いて、ロボットアームの可動域を数式化しました。高校の数学がロボットの技術を支えていることを実感する時間となりました。

 

 

7.         「測って発見!身近な環境を測定してみよう」神奈川工科大学:髙村先生

前半では、川に生息している生物や昆虫から、その川がきれいかどうかを測ることができるというお話をしていただきました。また、実際に井野川に生息している生物から、井野川がきれいかどうかを点数化しました。後半では、パックテストを用いて簡単な水質調査をしました。想像よりもずっと手軽に環境が測定できるということを実感できました。

 

 

8.         「化学の力」日本工業大学:大澤先生

 有機ELや液晶ディスプレイは、化学物質によってできています。蛍光ペンの水溶液を混ぜ合わせて、UVライトを当てたときに白色に反射するようにデザインする実験を通して、物質によって吸収する光の違いや、白色光をつくることの難しさを学びました。